M365導入時に従来環境との操作性変化を避けるためネクストセットのアドオンツールを採用。違和感のない移行で実現し、従業員の使い勝手と運用面の双方で高い評価
亀田製菓は、新潟市に本社を置く1946年創業の米菓メーカーだ。「柿の種」「ハッピーターン」など数々の有名ブランドを抱える同社のあられやおせんべいを中心とした製品に愛着を感じる人はきっと多いことだろう。同社では2016年のMicrosoft 365導入に際し、従来システムとの操作性の違いから従業員に混乱が生じることが懸念されたため、ネクストセットのアドオンツールを併せて採用し、違和感を解消したうえでのスムーズな導入を実現した。
亀田製菓の事業概要と特徴を教えてください
当社は、長年にわたり育ててきたあられやおせんべいの国民的ブランドの製品で多くのお客様に愛されてきました。独自の米加工技術や食感づくりに強みを持ち、国内米菓市場で高いシェアを維持しています。グループビジョンとして“ライスイノベーションカンパニー”の実現を掲げ、お米の可能性を最大限引き出すことで新たな価値と市場の創造を目指しています。近年は北米やアジアへの海外展開を進めるとともに、植物性乳酸菌や長期保存食といった新分野にも取り組み、グローバル食品企業への転換を図っています。
システム開発部システム管理チーム マネージャー 阿部 正宏 氏DX・デジタルに関していま力を入れて取り組んでいることは?
やはりいま大きなポイントは生成AIの導入で、現在、全社教育を進めています。加えてDX施策を牽引する人材の育成プログラムも指導し、ノーコード/ローコードでの市民開発実現に向けた教育にも力を入れています。
ネクストセットのMicrosoft 365アドオンツールを導入したきっかけは?
2016年にMicrosoft 365(以下、M365)に移行したのですが、その際、従来利用していたMicrosoft Office SharePoint Serverの環境と操作性が変わってしまうということで、従業員に混乱が生じる可能性がある点が課題でした。とりわけ、スケジュールや会議室等の設備予約に影響が出ると日々の業務に支障が出てしまうため、その課題を解消したうえでのスムーズな移行が求められていました。そこで、当時の担当者が操作性に関するギャップを埋めることを考え、従来システムに近いユーザーインターフェースを持つネクストセットのM365アドオンツール採用を検討したと聞いています。
結果として「ネクストセット・シングルサインオン for Microsoft 365」(以下、シングルサインオン)、「ネクストセット・組織アドレス帳 for Microsoft 365」(以下、組織アドレス帳)、「ネクストセット・組織カレンダー for Microsoft 365」(以下、組織カレンダー)をM365と併せて導入し、違和感を抑えた導入を実現できました。
導入決定から本格運用開始までの期間は? また、導入時に悩んだ点や苦労した点があれば教えてください
当時の担当者から話を聞いていないため、期間や苦労した点は実は不明なのですが、現在ネクストセットのアドオンツールを運用していて、設定内容の変更や同期処理の完了までには一定程度の時間がかかるので、当時もその点は苦労したのではないかと想像します。おそらくは、ネクストセットや代理店のサポートなども受けながら作業を進めたのではないでしょうか。
シングルサインオンと組織アドレス帳、組織カレンダーの現在の運用状況を教えてください
利用範囲としては、亀田製菓本体だけでなく国内グループ会社も含めて利用しています。とくに組織アドレス帳と組織カレンダーについては、グループ全体で横串を刺し、連携強化や情報の一元管理の面で横断的な活用ができている状況です。現在、従業員は海外も含めて約4000人、国内では約2500人ですが、国内従業員のうち、メールを利用しない工場現場の従業員やパート社員を除いた約1500人がM365と併せてネクストセットのアドオンツールを利用しています。部署としてはバックオフィス部門や営業、商品開発、品質保証などは全体的に使っていますし、工場でもメールを使う業務のある方は使っています。
多くの従業員は、出勤してまずシングルサインオンでポータルサイトにログインし、そこから必要に応じて組織アドレス帳や組織カレンダーを利用する形が一般的です。当社ではそもそもアプリ版のOutlookではなくOutlook Web App(OWA)を使う従業員が多かったため、WebブラウザからOWAを使う従業員は組織アドレス帳を利用しているイメージです。またスケジュールや会議室、その他の車両や貸出用Wi-Fi、分析装置といった設備・物品の予約に関しては、国内グループ会社すべてで組織カレンダーから行う運用にしています。
システム開発部システム管理チーム 宮本 一摩 氏担当者として、ネクストセットのアドオンツールを導入してよかったと思う点を教えてください
グループ会社ごとに独自のシステムを入れることなく、全員が同じ組織アドレス帳や組織カレンダーを使うことができ、しかも横串を刺した運用が可能になる点はやはり大きな利点ですね。
加えて、先ほど言ったようにWebブラウザからOWAを利用する従業員が多いことから、アプリ版のOutlookにはあるもののOWAにはない機能をアドオンツールで補完できる点が便利です。とくに工場では、業務プロセス上1人1台のPC環境にしていないため、共有PCからメールなどにアクセスする場合には、アプリを入れずにWebブラウザから組織アドレス帳や組織カレンダーの機能をそのまま使えるメリットも高く評価しています。また権限設定も比較的自由で、亀田製菓本体やグループ会社個社ごとに権限を柔軟に付与できるので、その点も助かっています。
アドオンということでM365と親和性があるため、Microsoft Entra IDで修正を行うとネクストセットのアドオンツールにも自動的に連携され、管理工数が減る点や、ネクストセット側のサポートのレスポンスがスピーディーで、フォローアップまでしっかり行ってくれる点も非常に助かっています。
先ほど、設定内容変更や同期完了にある程度の時間かかることを話しましたが、それ以外にはトラブルも非常に少なく、安定して動いているので運用管理の負荷はとくに感じていませんし、その数少ないトラブルの際も迅速に対応して復旧の連絡までいただけるので、とても満足しています。
運用面で気をつけている点があれば教えてください
設定変更や同期処理のタイミングについては、従業員がスムーズに利用できるよう、事前確認を徹底し、業務時間帯への影響も最小限に抑えるよう配慮しながら運用しています。そのほかはとくにはありません。
使っている従業員の評価や、導入の成果はいかがですか?
全体的に使い勝手がよく、使い方に迷うようなこともありません。特に操作性については高い評価を得ています。従来のシステムに近いインターフェースであるため、従業員も違和感なく操作でき、導入後の定着もスムーズだったと聞いています。実際、操作に関する問い合わせもなく、当社の業務になじんでいる印象です。
今後、ネクストセットのアドオンで導入予定の機能や、欲しい機能を教えてください
現時点ではとにかく安定して動作していますし、新たなアドオンの追加予定はありません。今後については、業務要件の変化や新たなニーズが発生した場合に、必要に応じて検討していきたいと考えています。
今後導入する企業へのアドバイスがあれば教えてください
導入を検討している企業の方々には、自社の業務や利用環境に合った形で活用方法を整理したうえで導入することをおすすめします。当社の場合もそうでしたが、ITリテラシーがそれほど高くない従業員が多いこともあり、従来の環境から画面や操作性が大きく変わると使い勝手が悪いという声も出てきやすくなります。既存システムとの操作性の違いや従業員の利用スタイル、自社のITに関する風土との親和性などを見たうえで導入することで、スムーズな定着につながると思います。
また、グループ会社と共通のインターフェースを使えることも大きな強みになるので、会社を超えたツール統合を考えているのであれば、そのソリューションとしてもマッチすると思います。
基本データ
- ●設立:1957年8月
- ●社員数:4090名(2025年3月31日現在)
- ●所在地:新潟県新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号
- ●導入アカウント数:1,700アカウント
亀田製菓株式会社
【ホームページURL】
https://www.kamedaseika.co.jp/
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